一月

■2003/01/31 (金) ランギル2の因果律

送ることを断念した午後九時半。
ネタはあるから頑張れば何とかなりそうな気もするが、如何せん『頑張りたくねぇ』。

「別にいいけどさ、オフィシャルに採用されれば自分で使えるよ」

・・・・・・。
僕は、人には努力すべきタイミングがあると思うんだ。
今、この時、努力を放棄したら僕はきっと後悔する。

「うるせえバカ」
 
 
現在時刻10:30
祝福と呪いが纏まり、右ページの因果律説明を書いている最中。

「なんでこの時間のないときに、日記を平行しようとするのか」

たまにはこういうのもいいもんではないか、と。
 
 
現在時刻11:30
左ページの伝承を書き始める。

「間に合わないと思うなあ。つか日記書いてんな」

いや、どうせ間に合わない気がひしひしと。
最悪右ページの分だけ送ってしまおう。

「・・・」
 
 
現在時刻12:15
右ページだけ送った。よ?

「よ?じゃねえ」

で、ふと気になってランギルを見てみる。
・・・左ページは「伝承」で、右ページが「因果律」なのな。
因果律募集って元々右だけだったのかね?

「そんなことはないと思うけど・・・。それだけじゃ英雄伝説にならないでしょ」

それもそうか。
まあ色々送られてるんだろうなあ・・・FEARの中の人も大変だな。

「中の人など、いや、いるよ。その微妙に正しい文章は如何なもんか」
 
 
ちょいと少年魔法士の1,2巻を読み返してみた。
これまで3巻以降は何度も読んでいるんだけれど、1,2巻は最近読んでいないな、と。

「ほう、で?」

十分面白いじゃん。
そりゃ七巻のレヴィには当然劣るが、あの話に勝るシーンなんて滅多にないし。
やっぱりローゼリットの最後の台詞とか綺麗だね。
あと、普通に考えてみればローゼリットも異能なんだよな、明確に。

■2003/01/30 (木) 戯言批判を読んだ

これなんだが、どうも僕が人間失格だと言われているような感覚に。

「・・・後半、茶髪の若者の増加について嘆く天声人語みたいな展開だね」

言いえて妙。
なんかねー。
少なくとも僕は自分の為にしか行動しないけれど。
謝罪なんてものは自分の為にするものだと思っているし、
挨拶なんて人間関係で波風立てない為の技術だろ。
『罪悪感や同情心で人を殺せない』なんてのも利己的な理由だと思うがね。
罪悪感という不利益を蒙るから、なんてのを自分でも知覚しないレベルで計算しているだけだ。

「荒み過ぎじゃん?」

人の行動についてそういうことはあまり考えないようにしているけどね、自分の行動の理由を知らないと気持ち悪くないか?
つーかさ、僕はよく遠い人のことを『どうでもいい』と評すことが多いのだけれど。
あまり悪意というものは持たないんだよ。
面倒くさいから。
好意の反対は空気のような無関心、とはよく言ったもので。
感情は絶対値のエネルギーを伴うだろ。
特に負の感情は持つのにも維持するのにも結構なエネルギーを使う。
それが嫌だから、そういう人たちのことは『どうでもいい』。
この辺、修行が足りずに苛つきを感じることもあるがね。
ちなみに僕にも、人との共感というものは、ある。
多分人並み程度には「痛そうだ」とか「かわいそうだ」とか感じるよ。
それを秤に載せる錘の一つと認識しているだけで。

「こっちはこっちで粋がった中学生の主張みたいな話だね」

・・・言いえて妙。
 
 
乙一の「GOTH」を読了。
主人公“僕”と、その友人・森野夜。
人間の心の暗黒部分に惹かれる二人が、様々な猟奇事件の犯人たちを観察する話。
このミス二位・・・かあ。

「ん、あまり気に入らなかった?」

前にも思ったけれど、綺麗な文章を書く人なんだよ。
イメージで言うと・・・奈須きのこ辺り近いか。
だから、変に叙述トリックに走りすぎているのが勿体無い。
テーマとか、キャラクターの造形とか良いのにね。
主人公二人組、特に森野夜は素晴らしい。
級友と上辺だけの付き合いをしている”僕”を横目で見ていたり、素晴らしい。
話的には『記憶』が一番好きだな。

「で、総評は?」

まあまあ。
作者買いするほどではない。
 

■2003/01/29 (水) きっかり一週間

秋葉原行ったけれど、アルシャードのサプリは未発売。
まあ、本命の物は手に入れたからいいんだが。

「何?」

今更の感はあるのだけれど、『THE WAR OF GENESIS』の画集。
この辺のイラストとか超好み。
何でも韓国のFFだとか言われているそうで。
どの辺のFFを指しているのかによって評価が微妙。

「聞かないタイトルだと思ったら、外国のゲームか」

うん、CG系サイトとかでは結構有名な話だけど。
上手い人なんてのは、それこそ星の数ほどいるわけだけど、この人のセンスは好きだな。
 
 
昨日の『WOLF’S RAIN』観て、WoDのワーウルフやりたくなったよ、凄く。
現在、狼四匹で荒野を旅しているわけだが、各人それぞれに敵対心剥き出しだったりするわけだ。
で、群れを抜けようとした一匹が危機に陥り、他の狼に助けられる。

ツメ『何で俺を助けた。仲間だから、なんて言うんじゃねえだろうな』
キバ『ただの――』

ここで『――成り行きだ』か『――気まぐれだ』ってアーキタイプを予想したのだが、実際には

『――本能だ』

カッコ良すぎるだろ、狼。
最早『殺し系神業が余ってるから登場して、撃ったらさっさと退場していく獣人ボマー』なんて相手にならん。
奴、PC5街道突っ走り過ぎだと思うんだが。
 
 

■2003/01/22 (水) 凄えサボってるわけだが

別に理由はない。
強いて言えばちょっと忙しいくらいで。
あと、更に一週間くらいサボる気味。
当分はここ見にこなくていいと思う、多分。

「……ネタとかないの?」

徒然と考えた『理性の出所としての本能』みたいな話なら。
書こうか?

「まあ、書いてみたら」

ふむ。
ここに一人の少年がいるとしよう。
少年は飢えに耐えかねてパンを盗んだ。
これは個体として見た場合、自身の生存という意味において正しい行動である。
『このままだと飢えて死ぬ』と考えての行動か、『何か食べたい』という本能からの行動ということはここでは置く。
では、少年が飢えを堪えてパンを盗まず、その結果死亡したとしよう。
これは群体として見た場合、社会の繁栄という意味において正しい行動だ。
蟷螂の雄喰いや、レミングスの自殺なんかと一緒だな。
この場合は本能理性、いずれの過程を経たにせよ『社会の規律に反するから盗まなかった』という理由でしかありえない。
規律が守られないということは社会という群体にとってはデメリットが大きいからね、群体の一員としての少年は社会の為に死亡した、とも言える。
さて、『法律で禁止されているから』という理由でパンを盗まないということは、果たして理性か否か。
実のところ、その思考は通念上刷り込まれている規律に縛られた本能でしかないのではないか。
理性というのは結局、刷り込みな観念によって形作られた反射行動に過ぎないのではないか。
 
 
みたいなことをぼんやりと考えている日々なわけだが。

「戯言だねえ」

なんとは無しに思いついたことをこねくり回すのが好きなんだよ。
無駄な行動というのはこの世に存在するのか、とか。
精神的な充足までを考慮にいれた場合、自傷行為でさえもが意味を持つ。
では果たして『何ひとつ意味の無い無駄な行動というのは存在するのか』とか。

「あー、まー、いーや、頑張ってね」
 
 

■2003/01/15 (水) ウルトラジャンプ・メガミックスを購入

まあ、UJに連載持ってる人たちの短編集なわけだが。
抱き合わせになりがちなタイプの本にしては作家陣が選ばれていて好印象。
大暮維人中平正彦松本嵩春三輪士郎すみ兵、わんぱく。
三輪士郎すみ兵が入っている辺りが僕好みだな。
若干の当たり外れがあるのは仕方がない。

「ほう、具体的には?」

わんぱく。と、期待はずれの松本嵩春
個別に見ると際立った話は無かったなあ。
DOGSは、ザックとバラン以外イマイチだと思っていたら『最後の一コマで大暴走』。
ジョバンニィィィッ!

「まあ、群像劇っぽい出方だよね」

別段カッコいい話があったわけではないのだけれど。
すみ兵には端からそんなもの期待していないので別によし。
概ね満足かな。
 
 

■2003/01/14 (火) メルブラ買ってねえくせに

渡辺製作所スレを巡回しているわけだが。

「……なんで?」

いや、ちょっと前の流れが大変に面白くて。
例によって例の如く、
『動きません』
『音が鳴りません』
との文句が多発。
そのうちのどの程度がサポート対象外の環境の人間かは知る術もないが、製作者側がパッチを配布したわけだ。
『入れると起動しなくなる』
という素敵パッチだったわけだが。

「……」

喜んだスレの住人たちが大喜びでパッチをインストール。
『凄え、本当に動かねえ!』
『やった、止まった!』
など、続々と喜びの声が。

「2chって何気に歪んでるよね」

お祭り好きなんだろ。
あの雰囲気は嫌いじゃない。
で、翌日、ちゃんと動くパッチに差し替えられたわけだが、その次……だか、次の次だかの夜。
使用キャラとして実装されていない敵専用のキャラクターがいるわけだが、
『それを使えるパッチを作った人間が登場』。

「良し悪しは別にして、凄い人ってのはいるよね」

『やはり貴女は美しい』の絵師さんみたいなもんだな。
で、アプロダに流されて10分程度でファイルはロスト。
有志によって一回再アップされたものの、それもまた10分程度で流れ、獲得できない人間も多数。
そして明け方、また、再アップした、との書き込みが。
皆が喜び勇んで.exeファイルをダウンロード。
そして片っ端からトロイに引っかかっていく住人たち。
 
 
というような展開をしているスレでね、中々目が離せない。

「そう、頑張ってね」
 
 

■2003/01/12 (日) ストレートに忙しい今現在

日記書く気なかったんだけどね、ちょっと衝撃的なインタビューを見て。
http://www.sf-fantasy.com/magazine/interview/030101.shtml

秋山瑞人だねえ」

うん。
猫の地球儀』のロボットの心の下りとか、もうどうしようもないくらいに哀しいのだけれど。
そして、
『次は『E.G.Final』、と言いたいところなんですが色々あって微妙だったりします。』
ああ、もう、本当にどうしようもないくらいに哀しいのだけれど。
とりあえずは早く次のイリヤを読ませて下さい。
 

■2003/01/10 (金) 忙しいわけではないが、時間がない今日この頃

メルティーブラッド買おうかとも思っていたのだけれど、いまいち評判が宜しくないようで。
動かないって話も多いのだけれど、それ以上に格闘部分に魅力が無いってのはちょっとなあ。

「ストーリーパートは評判良いみたいだよ?」

月姫の後日談だろ。
本編やってないし。
ついでに今のところやる気もない。

「なんで、超人好きでしょ?」

嫌いじゃないけどさ。
むしろ、カッコいいキャラクターが好き。
正直萌えとかはよく分からないのだけれど、ヒロインだろうが超人だろうが凡人だろうが、
考えかたなり行動なり台詞なりがカッコいいキャラクターが好きだよ。
直刀とか良いよね。

「で、超人好きなんでしょ?」

……まあ、それなりに。
何にせよ見せ方次第だとは思うが。
で、月姫なんだが、ブームから中途半端に遅れて始めるのは嫌。

「なんか後付けの理由っぽいね」

んー、そうかも。
やれば面白いだろうと思うのだけれど、なんか気が乗らなくてね。
機会があればやる、かも。
 
 
 
おまけ、ピルグリスレで面白いテキスト見つけた。

http://comic.2ch.net/test/read.cgi/comic/1032924427/860

■2003/01/09 (木) 新作アニメその2

昨日の夜から始まった『L/R』。
英国王室直属の二人組みエージェント「L/R」の話。
開発者曰く、ジェームズボンドっぽく、と。

「ふーん、どうだった?」

華の無い作画、金田一少年クラスの推理、盛り上がらない戦闘シーン、仕様も無い駄洒落落ち、煮えたED。
しばらくは観よう。

「微妙な評価を……」

第一話の粗筋。
大英博物館に仕舞いこまれていた『人魚の足』。
これを闇に流そうとしている教授を追って「L/R」は飛行船へと乗り込む。
最後は、
「いやー、教授、人魚の足なだけに「足がついて」しまいましたね」
ザ・ワールドッ!

「訳の分からない反応すんなっ!」

で、ED。
上層部らしい二人のエージェント、親父と眼鏡女が電話で話しているシーン。

親父「彼らは人魚の足の奪還に成功したようです」
眼鏡「報告は受けています。だけど、少々費用がかかり過ぎのようね」
親父「ご安心下さい。これで、王家の威厳が守られました」

イベントシーンの中でも話していたのだけれど、行動指針が全て
「英国王室の誇りの為です」
ってのがカッコいい。
あー、あと、

「何?」

L/Rは男二人組みなんだけど、その内の片方、伊達男の声優さんの声が良い。
なんというか、妙に甘い声で役に嵌まってる。
まあ、その声で下らない駄洒落を言ってくるわけだが。
次回予告は喋り捲るタイプ。
『中年男二人が活躍する、美少女好きには不親切極まりない展開』
とか言っていて、そういうところは好き。
ただ、

「ん?」

モロに時間が被って放映されている『ななか6/17』の方が面白いのではないか、という悪寒が。
連載の方は全く読んでいないし筋も知らないのだけれど、頭5分だけ観た感じ中々。
一応「L/R」の方に的を絞ったんだけどね。
 
 

英国は王族いるのがカッコいいよな。

「日本にも皇族いるじゃん」

……おや?
あー、いや、向こうの方が国民に親しまれているようなイメージが。
……日本も大差ないのか?
皇族とかって正直好きじゃないのだけれど。

「そうなの?」

国で平等を謳っておきながら、公共のメディアにおいて一段高く扱われる血脈ってのに胡散臭さを感じて、ちょっとね。
ちゃんと調べたわけじゃないから何か勘違いしているかもしれんが。
 
 

■2003/01/08 (水) 前々から思っていたのだけれど

都市シリーズって面白いのかね?
それなりに売れているようなんだけれど。

「少しくらい読んでないの?」

評判の高いOSAKAを、図書館で巻頭だけパラパラと。
なんか、それっぽい漢字に無闇矢鱈とカタカナのルビが振ってあって、二ページで本棚に戻した。

「じゃあ、向いてないんでしょ、諦めたら?」

まあ、そうだね。
突然何の話かってえと、2chラノベ大賞2002下半期が開催されているわけで。
http://book.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1041299132/l50
大賞に推してる人とかもいるみたいだから、そんなに面白いのかな、と。
導きの星』は興味が湧いたんで読んでみる。

「ふーん。イリヤ圧勝だねえ」

無論だ。
対抗馬いないし。
新人賞はうえおよりも西尾に取って欲しいところなんだけれど。

「なんで?」

悪魔のミカタ、結局のところそんなに好きでもないや。
借りて読んだってのもあるだろうけれど、読み返そうって気にならない。
クビキリサイクルとかクビシメロマンチストとか、借りて読んだ上で購入までしたんだけどなあ。
 
 ■2003/01/07 (火) 新作アニメー

さて、昨日から放送開始されたアニメ『WOLF’S RAIN』は皆さん観ていたことと思いますが。
……今、日記読んでいる人の八割以上を置いてけぼりにしたという確かな手ごたえが。

「解説しろ、解説」

あー、観るきっかけになりそうな話を一つ。
『製作スタッフの大部分がカウボーイビバップと一緒』。

舞台は近未来。
氷雪吹き荒れる世界の中、人々はゆっくりと居住環境の悪化していくドームの中で日々を過ごしている。

「主人公の立ち位置は?」

主人公というかメインっぽいキャラクターが数名。
この世界、二百年前に大規模な狩りが行われて狼は絶滅している、と人々は思っているのだが。
その影で、人に擬態することの出来る特別な狼たちが数匹、人間に紛れて生きている。
その一匹がツメ。
食料強奪を繰り返すストリートキッズたちのリーダー。
彼はある日、街角で一匹の白狼と出会う。
名はキバ。
そいつは、人に紛れて生きるツメのことを「狼の誇りを失った」と蔑み、争いの末に姿を消したのだった。
めでたいめでたし。

「落ちてない。で、メインはどっち?」

キバっぽい。
上の話で前半十分くらい。
そこから五分で、キバはハンターに撃たれて檻に放り込まれるわけだが。

「早っ、弱っ」

勝ちロールで『こんな檻いつでも抜け出せる。ただ、静かに休みたかっただけだ』とか言ってた。
まあ、寝言だな。

「お前が言うか、それを」

で、キバはそこで出会ったもう一匹の同族、ヒゲと共に檻を抜け出し、二人して月を見上げて次回へ続く。
『前時代の錬金術で作り出された少女』だの『巨大飛空挺を所持する貴族たち』だのの設定もちらほら出ていたが割愛。

「つーかヒゲ?」

何も、言うな。
オフィシャルサイトかどっかで『トオボエ』って名前だけ見たような気がする。
いつ『ニクキュウ』だのが出てきても驚くまい。『タテガミ』とか普通にありそうだし。
あと、主人公の台詞がねー、
『狼の誇りをどこへやったっ!』
『俺は、キバだ』
こんな感じ。
カッコいいカッコいい。
早く『飼い犬風情が吠えるなよ』とか言わねえかな。

「作品が違う」

ああ、あと作画が神。
超美麗。
あと、ミドルフェイズのバックミュージックにボーカルが。
サントラを、買ってしまいそう、です。

「……ネギ喰え、ネギ」
 
 

■2003/01/06 (月) 気分転換にちょっとずつ読む本ってのには

TRPGのルルブは激しく向いていないね。
やっぱりこういうのは一気読みするもんだ。

「そうかもねー」

そんなわけで今日は少年魔法士をちょいちょいと読み返してた。
やっぱり面白いよなあ、もしかすると僕の一番好きな漫画じゃないか?
少なくともストーリー部門では絶対に入る。
アクション部門だと『ベルスタァ強盗団』な。

「それで?」

少年魔法士がいかに素晴らしいかということについて薀蓄垂れようかと。
面白いのに、なんか周りでは読んでる人が全然いなくて。

「……自分の日記で何書いてもそりゃ自由だけど」

好きな理由、テキストが素晴らしい。

「小説じゃないんだからさ」

んーとさ、何となく分かるだろうけれど、僕は小説においてもアドベンチャーゲームにおいても、テキストの出来を最重要視する。
当然イラストとかも取っ掛かりとしては重要だと考えるけどね、作品の出来としてはテキスト第一。
次にテーマ。

「漫画とか映画だとそんなことないでしょ?」

そりゃね。
ただ、なるしまゆり作品の台詞回しの格好よさは小説とかと同列の楽しみ方をしている。
あと心情描写とか。

「私の問いに対する、今のお前の答え
ほとんど、切ないほどに――…それは間違いだ」

『たとえ 世界中の誰もが
おまえには生きる資格がないと言っても
俺の中の何かが
そんなもの
誰に赦してもらわなくても
かまわないと いつも 叫ぶ
それは 火のようなもの』

ストーリーテリングの名手、とかいう恥ずかしい帯を見たことがあるが、あながち間違っているとも思わないな。

「贔屓目でしょ」

贔屓目だけどさ。
ストーリーは……前に書いたことがあるな、多分。
まあ、悪魔やら退魔組織やら魔法使いやらが存在する現在を舞台に、異端とされた二人の少年が出会う話。
興味を持った人とか読んでみてもいいのでは。
三巻までセットで。

「やっぱりそこで落ちるよねえ」

一、二巻だけではちょっと吸引力が……。
 
 

■2003/01/05 (日) ルールブックを読む

特命転校生の。

「……D&D3Eはどこいった」

あれ、読むの大変じゃねえ?
棚に鎮座してる。
まあ、遊ぶことになったら読むよ。

「特命は?」

シナリオ作りたいかも。
いや、バカがやれるゲームってサタスペかこれかってイメージがあってさ。
ルールとかロクに知らないんで最初から読み返してるとこ。
うーん、感情とか邪魔くさいなあ。

「無理して遊ぶこともないだろうに」

特命はシナリオ作りやすそうなイメージしない?
学園が突然火山高に!で一本シナリオできらあな。
まあ、一通りは読んでみるさ。
 
 
 
えー、去年一年を振り返って、

「遅いっ!」

や、よく考えてみれば、今遊んでいる人たちの大多数が去年知り合った人たちでさ。
・・・・・・。

「どしたの?」

各人との出会いと称して
「僕がショーウィンドウの中のトランペットを見つめているとき、後ろから声をかけてくれたジェントルマンが誰々だったんだ」
とか書こうと思ったんだが、さすがにネタにするのはどうかと思った。
まあ、あれだ。
去年はTRPGが凄え楽しかったね。
今年も楽しいだろ、多分。

「……まあ、いいことだよね」
 
 

■2003/01/04 (土) 抱負のはなし

「結局、晦日から三箇日、エロゲーの話で終わりか」

何気に一月は試験期間だったりするからなあ。
朝から晩まで、ベッドの上でプログラム組む勉強しているだけなわけでネタが無い。
正月の挨拶とかは一応したし。

「本当に一応だけな」

他に何かすることとかあるか?

「今年の抱負とか」

……抱負というものはだな、自分が望んでいることの自己確認なわけだ。
それによって目標を明文化し、その為に頑張ろう、という。
で、そういうタイプの人間でもないのでやるだけ無駄。
結局のところ、本人がやるかやらないかって話だろ。
目標だけあっても仕方あるまい。

「ドライな考え方、というよりも投げやりなだけだね」

もし目標だけで先が変わるなら、今の僕はここにいないと思われる。

「へえ?」

前に棚から発掘された昔の文集か何か。
恐らくは僕が幼稚園生が小学校低学年だった頃に書かれたと思われる『しょうらいなりたいもの』が書いてあった。
曰く、『てっぽうやさん』。

「……昔からそんなんだったの?」

自分でも不思議だ。
中高校生の間、別に銃が好きだったって記憶もないんだが。
で、今からガンスミスになるには人生のギアを相当危ない方向に狂わせる必要がありそうな。
つか、無理じゃねえ?

「まだ一縷の望みはあるよ。歌舞伎町の裏通りとか」

売人かよ。
 
 
忘れるとこだった。
銀色のおまけシナリオは一本目から四本目まで順番に出てくるんだが、最初の二本は普通につまらなかった。

「で?」

三本目が壊れすぎていた。
四章現代編のヒロインの名前が篠崎あやめっていうんだが、そのおまけシナリオ。
初っ端から、

『私の名前は、篠崎(ジョナサン・ジョンスタア)あやめ。
父が経営する喫茶店、スピードワンボックス財団で今日もバイトに励みます』

そして登場人物のイラストが一斉に荒木風に。
書き殴ったような効果音で『OPPAAAAAAA―――!』
恐ろしいおまけだった。
 
 

■2003/01/03 (金) 銀色

おまけシナリオ除いて、一通り終了。
やっぱり一章よりも二章の方が後だな。
そして通して遊んでみて分かったことが一つ。
『三章不要じゃん』

「そうなの?」

いや、やりたいことは分かるんだ。
歴史が飛びすぎてしまわないよう間に一時代入れよう、とか。
銀糸によって引き起こされた悲劇を一話入れよう、とか。
ただ、
鉄コミュニケイションの上巻、隣の家の少女鉄コミュニケイションの下巻』
を三分冊の作品として見せられたような感覚が。
真ん中要らねえじゃん、と。
ちなみに、話の出来としては

一章>>>>四章(過去パート)>二章>>>>>>>>>>>>>>それ以外

一応五章というものもあるのだけれど、インターミッション話を集めたような部分なので判断せず。

「要は好きな部分意外はどうでもいい、と」

まあ、そうだ。
つーかさ、僕の中では一章のエンディングが一番盛り上がった。
ボーカル曲を背景に、フルボイスでの少女の独白が続くあのシーンは素晴らしい。
竜頭蛇尾だな。

「最後の纏め方とかどうだったの?」

……四章の現在パートと過去パートの絡め方は好きだったんだよ。
過去パートでのヒロインが「早く咲くといいですね」と言い、
現在パートでのヒロインのその台詞に主人公が答えを返す、とかの場面転換の仕方は。
ただ、四章の現在パートの話がなあ……主人公が女の子と仲良くなって、問題が起きて、解決してめでたしめでたし、という。
挙句、あのエンディングか。

アーキタイプでしょ。家族計画もそうだったんだし」

あれは、見せ方もイベントも上手かったし、何よりテキストが神業だった。
相手にならん。
銀色の一章も神レベルだったんだが、生憎他章の出来が悪い。
人に購入は勧めないな。

「ふうん。評判高いのにね」

ただ、音楽は本当に綺麗。
サウンドモードで順番に聞いているんだが、ピアノソロとかオルゴール系とか。
 
 
一章のシナリオ担当が『片岡とも』という人なので他作品を手がけているようならやってみようかと思って少し調べた。
別にやるほどのものは無いようだけれど、ねこねこソフトの次回作の予定を発見。

タイトル『朱-Aka』
舞台は今から1000年ほど昔の、
荒涼とした砂漠・ステップ地帯をイメージした、
シリアスビジュアルノベルです。

期待が、膨らむ。
 
 

■2003/01/02 (木) 一年の慶は元旦にあり

というわけで、昨日は意味も無く日記をサボってみました。
どうでしょう?

「どうでしょうって……馬鹿だ……」

別に正月だからといって何があるわけでもないしね。
ああ、明けましておめでとう。

「……」

で、銀色の話。
第二章は、早い段階で落ちが読めるものの話的にも文章的にも及第点。
主人公の考え方とか好きだったし。
第三章は全然駄目。
始まってすぐの辺りは、先に見える絶望が仄見えて良かったんだけどね。
『後半になるに連れて登場人物が全員ドキュソに』。

「その評価もどうかと思うけど」

台詞回しにも展開にも性格にも無理があり過ぎ。
本当に詰まらなかった。
今は四章の途中で、あの素晴らしい一章のテキストが復活。
領主の大井跡(たいら)が、あやめという村娘と話し、心惹かれるというシーンがあるのだけれど、
 
 
なぜか咲かない花が、水辺の涼しげな風の中で揺れていた。
「わたし如きが手伝えて幸せです…」
そして同じように、あやめの髪結いも揺れていた夜のこと。
何かが揺れた、夜の日のこと…
 
 
・・・っ!っ!

「錯乱すんなよ」

悶絶ものだね、綺麗過ぎる。
時代的には、四章(過去パート)>二章>一章>三章>四章(現在パート)か。
インターミッションは一章を挟む形かな。
二章はもしかすると一章の後かも。

「昔の話なの?」

一章までは朝廷の時代。
三章が文明開化後で、四章の現在パートが今のこの時代だ。
人の願いを叶えるという銀糸の流れ行く様を書いた話。
今夜で全部終わるな。

「ふーん、まあ、上手く終わるといいね」

全くだ。