『乾き』読了

東直己の探偵小説
ススキノハードボイルドとは別シリーズの最初の話だな
これだけ読んだ感じでは、ススキノハードボイルドの方が好み


「こっちは真っ当なハードボイルドだよね」


どう考えても手を引くべきなのに、そこで引けない男の話な
ススキノハードボイルドの<俺>は、似たような状況でも


「もしここで逃げてしまったら、俺はこれから先、俺のことを好きになれないと思うんだ」
俺は、自分の台詞があまりに格好良くてうっとりしてしまった


この辺の微妙なずらし具合が好き
ラストの終わり方は乾きの方が好み
冴香は良いキャラだな
っつか、フィッシュラインは娘が原因でそのうち死ぬね


「お前、勝手に人のキャラ殺すの好きだな」


いやいやいや
あと貴は、台詞だけ読んでいるとピエールに見える


「どのピエール?」


妖美獣
喋り方とか主人公との掛け合いとか、色々とダブる


「…………」