サヴェッジ・サイエンス購入

「秘密組織に属する改造された動物がマッドサイエンスで悪事を働く怪人の陰謀に立ち向かい色々苦労するけれど最後にはいい気になって大活躍し勝利するRPG」
PCはモロー博士の作り出した獣人で、敵はダヴィンチ率いるマッドサイエンティスト軍団
全体的にスマートなルールだな
初期キャラクターのバリエーションはあまり無いように思う


特色としてPCが獣人
人間形態、動物形態、獣人形態の三つがあり、獣人形態はリサーチをしっかり進めないと上からの許可が降りない


「リサーチ失敗すると?」


人間形態か動物形態で戦闘突入
ちなみに、獣人形態は人間形態と動物形態足したくらいの強さ


「絶望的だな」


軽く死ぬね
キャラクター作成は感覚的に分かりやすい
まず、人間形態の専門分野を五種類の中から選択
エンフォーサー(白兵戦)」
「シューター(銃撃戦)」
「インスペクター(捜査)」
「テクノマンサー(治療)」
「ディプロマト(指揮)」
この時点で人間形態の能力値と、取得できる人間・獣人形態の特技の方向性が決定する
同様に、動物形態のタイプを五種類の中から選択
「タイプS(肉食獣)」
「タイプH(大型獣)」
「タイプT(小型獣)」
「タイプF(愛玩動物)」
「タイプW(鳥)」
このタイプで動物形態の能力値と、取得できる動物・獣人形態の特技の方向性が決定する


「獣人の能力値は?」


人間形態と動物形態の合計
で、人間・動物両方の特技が使える
ちなみに判定方法は[能力値+1D12]の達成値制
実に圧倒的な壁だ


「リサーチ重要だな」


微妙にゼノスケープっぽい感じのリサーチ
シナリオの舞台をダンジョン的に表現してある
PCたちはマップを探索して進行度を100にすればリサーチ成功
その前に敵の不信度が100になったらリサーチ失敗
不信度は日にちが過ぎたり、判定に失敗したりすると上昇


いや、もう、僕はゼノスケープのシナリオ構造好きで好きで
っつーか、前のForestのWiki、運営してるの海法紀光さんなのな
ちょっとびっくりした


さておき
このゲームは調査も戦闘もアクションランク性
所持している能力の中からアクションランクと同じ数だけ選択しておき、それらを使い切ったらターン終了
初期値3で、5LV上がる毎に+1
まあ基本的には上がらない
あと、戦闘では頭とか腕とかががんがん吹っ飛んたり再生したりするバイオレンスな感じ


ルール全体で、リサーチと戦闘の規格が揃えてあるのは面白い


「どういうこと?」


そうだな
例えば移動
リサーチのときにT市で調査するとして、学校、商店街、公園、住宅街、工事現場、工場、辺りが用意されているとする
仮に、それぞれが上の順番で一本道になっているとしようか
その場合、学校と商店街の間の距離は1
この距離が戦闘のときにもそのまま使用される
ライフルだったら学校から商店街にいる敵を攻撃することができるし、スナイパーライフルを持っていたら学校から公園を狙うこともできる


「ふーん
ワリと珍しいけど、そんな特筆するほどのものかな」


高層ビルの屋上とか路地裏を高速で移動しながら獣人同士が殴りあうような戦闘なわけだろ
スピード感があって格好良いじゃないか
演出もしやすくなるしね、こういうの好きだよ


「成る程
不満点とかある?」


特殊能力の数のバランスが悪い
LV1〜4で取得できる特技とLV15〜19で所持できる特技の数が同じなのって問題じゃないかな
こういうのって低LVの方の選択肢増やすものだと思うが


「んー、方向性次第じゃないかな
攻撃用、調査用、回避用、みたいな特技がそれぞれバージョンアップしていく感じでしょ」


ま、ね
もう一つの不満はそこ
LV1の攻撃特技に比べ、LVが5以上専用の特技だと達成値に+3される、みたいな強化が多くて
微妙に面白みに欠ける
どうせ能力値自体のブーストはできるわけだから、効果面でのバリエーション増えて行く方が楽しいと思う
タイプSの部位狙い系統みたいなやつ


うん、まあ全体的に満足
遊ぶのが楽しみだ