本本本

読んだ本
『だからドロシー帰っておいで』牧野修
内気で平凡な主婦の伸江が、オズの国に飛ばされる話……かなあ？
大きく分けて二つの視点から物語が書かれている
一つは伸江の視点
本人はオズの国に飛ばされたと思っている
衛兵に追いかけられたり、ライオンのような髪の坊主と同道したりと、何かから開放されたような畸形的な大冒険を繰り広げる
もう一つは彼女以外の人間の視点
浮浪者を殺したり、首吊り死体の腕を切り取ったりという奇行を繰り返しながら居場所を変えつづける伸江を追う組織
伸江がオズの魔法使いの下に辿り着くとき、そして追跡者たちが伸江に追いつくとき、何が起こるのか、という話なんだが
締め方が面白く無かったので大いに不満が残る
伸江がオズの国に飛ばされた理由とかは結構面白いのだけれど、異界冒険記であるパートが割りとだるい
イマイチだったな

今読んでいる本
『ストレンジャーズ』ディーン・Ｒ・クーンツ
面白い
平凡な生活を送っている複数名の人間が、ある日突然恐ろしい恐怖に襲われる話
…………凄え、上巻の三分の二程度読んでいる段階なのに説明が一行で終わったぞ
ここまでで、えーと六名くらいか
各人の視点をぐるぐると周りながら得体の知れない恐怖に追い詰められている状態
陰謀の尻尾が見え始めたところなので随分面白くなってきた
それはそれとして、本筋とは全く関係ない話なのだけれど
作中に出てくる本の説明で、

『パワーズの本は、タイムトラベルをするトロールたちが独立戦争当時のアメリカでイギリスのゴブリンたちと密かに闘いを繰り広げるという筋立てで、なかなか面白そうだった』

アメリカの文学事情に少し興味が湧いた
こういう本が普通に転がっていてもおかしくないラインナップだったりするのかね？

買った本
『アルスラーン戦記　魔軍襲来』田中芳樹
店頭で不意に見かけてびっくりした
『MURDER PRINCESS』犬威赤彦
滅亡の危機に瀕した王国の姫君と、最強の賞金稼ぎとの体が入れ替わってしまう話
普段なら店頭でぱらぱらと立ち読みして終わりにする類の本ではあるのだけれど
何か引っかかったので購入
絵が気に入ったのか？
この作者名に見覚えがあるような気がしたんだよなあ

可能性
・イラストサイトか何かを運営していて見たことがある、あるいはブックマークしている
・この作者の、他の作品を読んだことがある
・イラスト系の本か何かで絵を見た事がある

１っぽいんだが、なあ
調べるのは簡単だが、それも興が失せそうな
ちなみに、戦うお姫様ということで直前にぱらぱらと眺めたカオスフレアのリプレイの影響もあるやもしれず